パートでも大丈夫!

パート勤務で介護職を目指す人に耳寄りな情報をお伝えします!

介護職のパートが抱えやすい問題

介護職としてパートで働く時、多くの人が抱えがちな問題には次のようなものが挙げられる。まずは、「身体への負担が大きい」というものだ。介護の仕事は、長時間立ちっぱなしだったり中腰で利用者の身体を支えなければならない場面も多く、想像以上に身体への負担が大きい。無理しすぎると、腰を痛めてしまうこともある。この問題への対策としては、身体への負担が少なくなるコツや技術を身につけることと、仕事の合間や帰宅後にストレッチや軽い体操を行うなどして筋肉の緊張をほぐし、しっかりと休めることが必要となる。

次に挙げる問題は、「利用者と上手くコミュニケーションが取れない」というものだ。利用者の中には、介護士に対して強い言葉や態度で接してくる人もいるため、悩んでいる人は少なくない。利用者との良い関係を築くためには思いやる心を忘れず、焦らずに挨拶という基本的なコミュニケーションから始め、徐々に関係を深めていくことがポイントである。利用者の話には、共感を頷きなどで示しながら耳を傾け、根気強く交流をするのが良いだろう。

3つめは、「職場が悪い」という問題である。残業の多さや給与の低さといった勤務条件が悪い場合や、満足に休憩できる場所が無いなど労働環境に難がある場合、安心して働くことが出来ないだろう。このような問題を感じた場合には、上司や職場を経営している人へ相談するのがおすすめだ。1人の訴えでは改善は難しいことも多いため、職場の同僚など同じ不満を持つ仲間と結託して相談すると良い。

介護職の扶養内勤務とは

扶養内勤務とは、自身が税金や社会保険の「被扶養者」として働くことをいう。扶養内勤務をすると、扶養者にかかる税金や社会保険の負担を少なくすることができる。ただ扶養内で働くにはルールがあり、そのルールのことを世間では「年収の壁」と呼んでいる。その壁とは、被扶養者の年収が一定額を超えることを指し、一定額を超えると被扶養者にも住民税や所得税がかかったり、扶養者の税金控除が配偶者特別控除に切り替わったりする。そのため、一定額の収入の壁を超えないように、扶養内勤務を希望して働く人は少なくない。

そんななか、介護職の場合は、パートで扶養内勤務に適した短時間勤務ができる働きやすい職場といえるだろう。特に、日中に利用者が多いデイサービスやデイケアになると、夜勤もなく決まった時間帯の送迎やケアの業務が多いため、仕事と家庭を両立することも可能だ。訪問介護もケアの時間帯が決まっており、短時間であることから勤務時間に融通が効き、扶養内勤務やライフスタイルに合わせた働き方ができるのも嬉しい。

ただ扶養内勤務を優先すると、収入金額や労働時間が制限されるため、正社員として働くことは難しくなる。国民年金も第3号被保険者として受け取れるが、厚生年金よりも受取額が低くなるので、扶養内で働いた場合よりも老後資金が少なくなるのが現状だ。年収の壁の仕組みは改正されることがあるので、その時にあった働き方を考慮して選択するようにしたい。尚、扶養内で介護職に就きたいという方は、『介護職は扶養内で働ける?』を読んでおくと参考になるだろう。